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鍼師カセダの『ぎっくり腰』講座
2020-04-03健康情報
加世田 KASEDA
こんにちは、加世田です
今日はぎっくり腰について解説していきたいと思います。
●ギックリ腰って何?
身体を動かした時に腰に激痛(ギクッ)が走り動けなくなったり、朝 腰に違和感を感じていたら、だんだん腰の痛みが強くなってきて動けなくなってしまった。
そんな症状があったらそれが『ギックリ腰』の可能性があります。「急性腰痛症」と言うのが正式名称です。
床にある重い荷物を持ち上げた瞬間に痛みが走り動けなくなる、そんなイメージがあると思いますが
実は立った状態でズボンや靴下を履く時やクシャミをした瞬間に腰に強い痛みが走って動けなくなることも多いです。
朝起きた時、腰に違和感を感じていたら、だんだん痛みが増して午後には動けなくなってしまう様な腰の痛み方も、ギックリ腰になります。
多くは一週間~二週間程度で自然に回復していきますが、下半身に痛みやしびれの症状が出現した場合などは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症や腰椎滑り症や圧迫骨折などの病気が隠れている事があるので要注意です。
●どうしてなるの?
はっきりとした理由は未だ解明されていません。
ですが運動習慣がない方に起こりやすく、床にある物を持ち上げるときの姿勢や生活習慣などで偏った体の使い方が深く関係している場合が多くあります。
筋肉や靭帯や関節の動きが悪くなった状態が長く続いている時に、前屈みになって物を拾ったりズボンや下着を履こうとすると、腰や骨盤に負荷がかかり、痛みが一気に発症すると考えられます。
殆どの場合、身体の歪みから腰や骨盤や股関節の周囲の組織が硬くなり、可動域が狭まっている所に軽く負荷が掛かり、関節や筋肉の捻挫、炎症、線維輪(椎間板の外側)の亀裂などを引き起こし痛みが発症してしまいます。
年齢(若い人)や筋肉の量(筋肉質)に関係なく、椎間板・椎間関節・仙腸関節といった背骨や骨盤の一部や靭帯や筋肉に生じた関節捻挫・筋肉の損傷・筋膜性炎症などによるものと考えられています。
●ぎっくり腰を予防するには?
日頃から動き方や姿勢に気を付けたり、十分な筋力や柔軟性を保つことが重要だと思います。
床にある物は腰を曲げるのではなく、膝を曲げてから拾うようにする。
仕事や家事に負われて筋力が低下してしまいます。ウォーキングなとで下半身の筋力アップを心掛ける。(週に1~2回30分程度)
ストレッチなどでお尻から股関節の柔軟性を保つことも大切です。
日頃のストレッチケア
○椅子に腰掛けた状態で、足首を反対の膝の上に乗せ背筋を伸ばして前へ上半身を倒していきます。(多少倒して行く方向を左右にずらしてみる)お尻が伸ばされているのを確認しながら両側を行う。
○お相撲さんのシコを踏むように、つま先をやや外側に向け膝の向きと揃え、手を内ももに添えます。
右の肩をカラダの前方に持ってくるように胸部を捻りながら、右手で右の内ももを外に向けて押します。目線は左の肘を見るようにしてください。3呼吸くらい止め、元に戻します。
左も同様に行います。
○正座をした状態で、やや膝を開いてその間へお辞儀をするように、上半身をスライドさせていきます。(ヨガの子供のポーズ)
○座って、片足を曲げた状態で前屈するポーズです。お腹周りの内臓を適度に刺激して、正常に機能するよう働きかけることができると言われています。「頭を膝につける」ことよりも身体の背面の伸びのほうに注力してみましょう。(開脚して側屈しても良いです)
○仰向けに寝て下半身をクロスさせ上半身は反対側へ万歳気味に腕を上へ胸を開くように
ねじります。(腰だけでなく肩こりにも有効)
ストレッチは無理は禁物です。動ける範囲を今より少し広げる位の気持ちで行ってください。
●ギックリ腰になったらどうしたらいいの?
動けない程の激痛がある時は炎症が起きている可能性があるので3日程の安静は必要だと思いますが、それ以外の場合は、できる限り通常の日常生活を過ごすよう心掛けた方が治りは早いです。
安静にしていると筋肉や関節が硬くなってしまい症状を長引かせることになってしまいます。
筋肉疲労から来ているようであればマッサージでほぐしていけば痛みは軽減していきます。
痛みが強く姿勢が保てないほどの痛みがあるときは鍼治療をした方が、早く動けるようになります。
楽になるようなら湿布や痛み止めなどを使ったり、痛みを我慢しない程度の軽いストレッチなどを行うのも良い事と思います。温めたり冷やしたりは、より楽になる方を選んでいただければ間違いありません。
コルセットは付けることで普段通りの生活が行えるのであれば、有用であると思います。
急性期のときは、ほとんど動かせる状態ではないので安静が必要ですが、2〜3日後、動けるようになってきたら、
○両膝を曲げた状態で仰向けに寝て、片足ずつ膝を抱えて、お腹や胸へ膝を近づけます。
○上記の姿勢のまま両膝を揃え左右に倒していきます。
腰やお尻の可動域を広げるように硬くなっているところを感じながら、ゆっくり動かして下さい。左右にねじる感じです。
ストレッチ中に痛みが出るときはやめてください。
無理は決してしないでください。
●マッサージなどはしても良いのでしょうか?
痛みが軽いときは、マッサージをしても良いと思います。
マッサージには筋肉の緊張を緩め、循環を良くする効果がありますから、筋肉が過度に緊張して痛みを出している場合や、筋肉の緊張により背骨の動きが悪くなってしまっている場合などに有効だと思います。
直接、痛みのある患部(腰)をマッサージしてしまうと、炎症がひどくなり痛みを悪化させてしまいますので、まずは、周りの筋肉を解していきます。特にお尻の筋肉が硬くなっていると腰への負担が増してしまいますので、しっかりお尻の筋肉をほぐします。
お尻の筋肉はほとんどが骨盤から大腿骨頭に付着しており、その筋肉が硬くなると骨盤や股関節に負担が掛かります。
また、腰の筋肉は骨盤と股関節周りに筋肉停止部(筋肉の付き終わりの部分)が集中しており、骨盤が歪んだり、股関節の可動域が狭まると、疲労して、コリ固まります。
腰痛を訴える人のほとんどの方のお尻はカチカチに硬くなっています。
カチカチに硬くなってしまったお尻へしっかりと体重を掛けて圧を加えていきます。
大臀筋や中臀筋はお尻の表層~中層にある筋肉で、更に梨状筋やその他深層の筋肉までほぐせると、より股関節の可動域を広げることができ、腰への負担が減るので腰の痛みが改善されます。
ギックリ腰の原因は筋肉や神経、椎間板など様々で、それぞれに適した治療を行わなければ、効果がないばかりか、痛みを悪化させてしまう事もあります。
●鍼治療は効くの?
炎症があってマッサージができない時に鍼灸治療をおこなうと、鍼を刺した所に小さな傷ができて、その傷を治そうと血液の循環が活発に起こります。(自然治癒力)
血流量の改善するということは、コリ固まっていた筋肉に血液が巡り、各関節にも潤滑液が満たされ、全身が柔らかくなっていきます。
細い針で患部を治療するので体に負荷がかかりません。鍼治療には消炎鎮痛効果もあるので、痛みの改善が早くなります。
腰や臀部の深い所に病変がある時、筋肉全体に圧をかけることなく、指では届きにくい骨の間や深部の硬くなった筋肉・靭帯に刺激を与え、緩めて痛みを軽減していきます。
鍼治療は身体に優しい治療です。薬を使うわけでもなければ、手術のように身体にダメージを与えることもしません。それらに比べると体への刺激はとても少ないです。
日常生活を送る中で無意識に身に付いたクセは抜けにくいですが、2回、3回と治療していく中で意識しなくてもバランスが整う身体にしていきます。
『ワンポイント鍼』というお試しサービスもあります。
早く痛みから解放されたい方へ❗️
細い針で痛みも感じないまま、腰の痛みが軽減していくのです。是非! 怖がらずに試してみて下さい。
ご相談お待ちしています。
加世田
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