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ひとりっ子柏の読書たいむ『スロウハイツの神様』
2020-02-13おすすめ
こんにちは、柏です
本の整理をしていたら、懐かしい一冊が出てきました
作者は、2018年の本屋大賞受賞作『かがみの孤城』を書いた辻村深月さん
ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか
今日は辻村さんの作品から大好きな1冊をご紹介します
~スロウハイツの神様~ 辻村深月
以下あらすじ------
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ―あの事件から十年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
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『スロウハイツの神様』は、上下巻の2冊で構成されていて
若手脚本家の赤羽環がオーナーの『スロウハイツ』に集まるメンバーは誰もが芸術家やクリエイターの卵たちで、お互いに感化されながら共同生活を営んでいます
上巻では、癖の強いオーナーを筆頭に個性豊かなメンバーが送る日々の生活から話が進み
誰の所為でもなく、徐々に雲行きが怪しくなりそうな気配を匂わせながら下巻へ
個性の強い住人達が、それぞれの事を想うからこそ遠慮なくぶつかり合ったり傷つけあったりして
不和が生じてきてばらばらになるシーンは読んでいて胸が苦しくなりますが、後半で回収される伏線の数々!
え?そんなところにも伏線が張ってあったの?と思いながら読み進めてあっという間に下巻が終わる
切ないような、やるせないような気持ちを覚えながらページを進めていくと深い感動を覚えつつ心が温まってそっと本を閉じるような
とにかく素敵な本です!笑
強くて弱い、でも自分の信念を持って強くあろうとする登場人物たちの物語を、ぜひ手に取ってみてください
柏
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