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坐骨神経痛とは
2020-02-03健康情報
こんにちは、柏です
今日のテーマはずばり ⇒ 『坐骨神経痛』 でございます。
腰が痛いお尻が痛いおまけに痺れる感じもして辛い!
そういう方に読んでいただければと思います。
それでは解説
とその前に坐骨神経がどんな神経なのかを説明します
~坐骨神経とは?~
坐骨神経は人体で最も太く長い末梢神経で、膝の裏のやや上で総腓骨神経と脛骨神経という2つの神経に分かれ足の裏まで伸びていきます
末梢神経とは中枢神経(脊髄)から内臓や筋肉へ伸びる神経で、体の中心から内臓や手足の先端まで伸びている神経のことです
中枢(脊髄)神経は下部腰椎の辺りで無数の細い神経線維の束(馬尾神経)になって腰仙骨神経叢という細かい神経の集まりになります
第4、第5腰椎から伸びる神経と第1〜第3仙骨から伸びる神経が再びまとまったものを坐骨神経と呼びます
~坐骨神経痛とはなんぞや?~
筋肉などによって神経が圧迫されたり締め付けられることで、臀部~腰周りから足の外側にかけての痛みや痺れまたは
太ももの外~前側から脛や足先に痛みや痺れを感じる状態を指します
痛みやしびれが主症状の座骨神経痛ですが、坐骨神経単体が原因で症状を感じることはほとんどありません
いずれも、坐骨神経や脊柱管を通る馬尾神経に負荷がかかって症状が出ます
原因が特定できていない状態で、症状として臀部や下肢にしびれや疼痛を感じる呼称として使われるのが『座骨神経痛』となります
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では脊髄神経からでる神経根や馬尾神経が、梨状筋症候群では坐骨神経が締め付けられることで
症状が現れます
~どうして坐骨神経痛になるの?~
ここでいう坐骨神経痛は『症状』という意味で解説をしていきます
坐骨神経は仙骨から大転子(足の付け根の出っ張り)にくっつく梨状筋という筋肉の下を通って足先に向かいます
梨状筋が過度の緊張で硬くなり、隣接する坐骨神経を刺激することで痛みや痺れなどの症状が現れます → これが『梨状筋症候群』です
また、坐骨神経より上部の神経が圧迫されることでも痛みや痺れといった症状が出てくることもあります
簡単ですが、以下にまとめました
・腰部脊柱管狭窄症 加齢で変性した骨や分厚くなった靭帯によって脊柱管が狭まり神経が圧迫される
脊柱管狭窄症では安静時の腰痛を感じることは少なく、歩行時に間欠性跛行という症状が現れます
間欠性跛行とはしばらく歩くと足に痛みやしびれを生じ、少し休むとまた歩けるようになる症状のことをいいます
・腰椎すべり症 腰椎が前方に滑ってズレることで背骨にある神経の通り道(脊柱管)が狭まり馬尾神経や神経根を圧迫する
すべり症ではまず腰痛と下肢の痛みがあり、腰椎の滑り具合がひどい場合には間欠性跛行がでることもあります
・腰椎椎間板ヘルニア 飛びだした椎間板の一部が付近にある神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を起こします
また、レントゲンでヘルニアが認められても腰の痛みや足の痺れといった自覚症状を感じない場合もあります
以上が、症状として坐骨神経痛が現れる代表的な疾患になります
~坐骨神経痛になったらどうすればいいの?~
坐骨神経痛かもしれないと思ったらどうしたらよいのでしょう?
まずは整形外科を受診して、X線検査やMRI撮影で骨や筋肉の状態を診てもらい、原因を特定させることが先決です
原因に対して的確なアプローチができない場合は症状の改善まで余計に時間がかかってしまうこともあるので
日常生活が困難なほど痛みや痺れが強く出ている場合や、不安で気になる場合は先ず病院や整形外科を受診することをお勧めします
~坐骨神経痛に対してマッサージができること~
手技でアプローチできるのは基本的に軟部組織(特に筋肉に対して)です
筋肉疲労から筋肉が過緊張を起こし神経を絞扼するケースもあります(上述した梨状筋症候群などはそれにあたります
そういった場合は、筋肉や靭帯に対しての検査法で症状の原因を絞りマッサージで対象の筋肉にアプローチします
血流が改善して筋肉の緊張が緩んでくると、締め付けられていた神経が解放されて症状が改善されます
坐骨神経痛が症状として出ていると、臀部や腰の筋肉も一緒に硬くなっている場合が多いです
デスクワークでお尻周りの筋肉が圧迫されうっ血性の血流障害を起こしている場合は臀部の筋肉をほぐすことで症状が改善します
また、ヘルニアや狭窄症の場合も慢性的な姿勢不良や血行不良によって障害が出ている箇所に負荷がかかっていることが多いため
患部に負荷がかからないような姿勢をとるために姿勢維持に使う筋をほぐして間接的にアプローチすることは可能です
~さいごに~
寒い時期は血流が滞りやすく、そのせいで筋肉も硬くなりやすいです
普段は症状を感じない方でも疲労や気温などによって症状が現れたり、普段は気にならない程度の症状が増悪することもあります
問診や触診で様子を確認できれば、自宅でのケアの仕方や病院への受診をおすすめしたりと出来ることもあるかと思います
病院を受診する時間がない方や、疲労が溜まると似たような症状が出やすい方は一度マッサージを受けにいらしてください
柏
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