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これからの季節気を付けよう!「かくれ脱水」
2022-11-05健康情報
これからの季節気を付けよう!「かくれ脱水」
こんにちは。
LUXAS+横浜 新井です。
冬場に起こる脱水症状を「かくれ脱水」と言われているのをご存知でしょうか。
冬は、夏に比べて空気が乾燥し、湿度も下がるため身体から水分が奪われやすくなります。
特にマスクをずっと着けていると、水分不足であることに気づいてないことも。
ここでは冬に気をつけたい脱水症とその予防と対策について考えてみましたよ。
・脱水症とは
身体にとって不可欠な体液が不足した状態を「脱水症」といいます。
よく誤解されるのですが、脱水症とは単なる水の不足ではありません。
脱水症は体液が失われた状態ですから「身体の水分が失われるだけではなく、電解質も同時に失われた状態」のことです。
脱水症がどの程度ひどい状態なのかという重症度は、通常の体重の減少率を目安にします。
体重減少が1~2%に留まっている場合は、脱水症ではないか、軽度の脱水症です。
見た目にはわからない脱水症で、喉が乾いたり尿量が少なくなったりします。
いわゆる「かくれ脱水」のことです。
・冬は身体から水分が失われている
秋から冬にかけては、肌の水分も体内の水分も失われがちです。
それには3つの要因が挙げられます。
☆知らず知らずに失われる身体の水分
気付きにくい冬の脱水「かくれ脱水」は、知らず知らずに呼吸や皮膚、粘膜から水分が失われていきます。
これを「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といいます。
健康な成人は1日に約600~900㎖の水分を不感蒸泄で失うといわれています。
☆水分を控える
身体が冷えるから、トイレが近いからという理由で飲み物を控えていると、気づかないうちに体内の水分が失われ、だるさや頭痛、発熱で「かくれ脱水」のリスクが高まります。
☆汗をかきにくい環境
冬は汗をかく機会が少なく、マスク着用などでさらに喉の渇きを感じにくくなるため、水分摂取が少なくなります。
また、空気が乾燥しているため不感蒸泄がより促進されてしまいます。
とくに新しい住宅は、気密性が高いために乾燥しやすく、エアコンなどの使用でさらに湿度が下がるなど、空気がカラカラに乾いてしまいます。
・注意すること
☆ウイルスから守ってくれる「粘膜」の働きが正常でなくなる
口や鼻の粘膜には、体内に入ってきた細菌やウイルスの侵入を防御し、排除してくれる働きがあります。
鼻や喉の粘膜の表面に無数に存在する毛のような「繊毛(せんもう)」が、ウイルスをキャッチし、外へ外へと押し出してくれるのです。
しかし、空気の乾燥ばかりではなく身体が脱水していると、粘膜が十分に分泌されず、繊毛が乾き、この働きが損なわれてしまいます。
冬の脱水は、気づきが遅いですから、渇きを感じなくとも定期的に水分補給を心がけて下さい。
めまいやこむら返り、だるさなど、軽い脱水の症状を感じたら、対処のためにいつでも経口補水液を摂れるように、普段からの備蓄もおすすめです。
☆脱水による便秘で腸内環境が悪化。免疫バランスが崩れることも
かくれ脱水は便秘の原因にもなることがあります。
便秘によって不要な内容物が長時間腸内に留まっていると、腸内細菌のバランスを悪化させ、免疫バランスの崩れを引き起こすことも。
腸内にある内容物を、スムーズに体外へ出すためには腸内環境を整え、かつ、ある程度の水分が便に含まれる状態を作ることが大事です。
☆コタツでうっかり。うたた寝が思わぬ危険
コタツは馴染みの深い冬の貴重な暖房器具。ただ、密閉された乾燥環境に身体を包み込んでしまうために、心地よさから、ついうたた寝をしてしまうという方も多いのでは。
コタツで眠ってしまうと体温が上昇し、気づかないうちに大量の汗をかき、かくれ脱水が進行してしまう危険性があります。
眠っている間に脱水が進行すると、血管を流れる血液の濃度が濃くなり、血液中のコレステロールなどが詰まりやすくなる趣向が現れる場合もあります。
☆脱水が突然命を落とすこともあるヒートショックの1つの原因になることも
冬期、寒暖差のある場所移動では、急激な血管の収縮や弛緩が起こり、血圧の急激な変化は血栓など様々な身体への負担を招きます。
それが入浴時の溺死につながることも多い「ヒートショック」。
特に高齢者に多く、入浴中の死亡者の約9割が65歳以上というデータもあります。
暖房や湯を撒くなど浴室と脱衣所の寒暖差をなくすなどの対策がありますが、脱水もまた、ヒートショックを起こしてしまう1つの要因ともなる場合もあります。
入浴時の脱水の予防のために、コップ1杯の水を、入浴の前後に摂ることおおすすめします。
・脱水症の予防と対策
脱水症は早めの予防と対策が大切です。
運動時の発汗だけではなく、季節による気温変化などさまざまな要因でも起こりうる症状です。
冬だからといって油断することなく、こまめな水分補給を心がけて快適な冬生活を送りましょう。
☆水分補給
喉の渇きは、すでに脱水が始まっているサインです。
普段の水分補給は水や白湯をこまめに摂るようにしましょう。
☆乾燥対策
部屋の湿度を上げることで、乾燥を防ぎ身体の表面から逃げていく水分を減らすことができます。
同時にウイルス対策もできるので、風邪予防にもつながります。加湿器の使用や濡れたタオルを室内に干すだけでも湿度は上げることができます。
☆体温調節
暖房の使用で身体が温まっているにも関わらず、厚着のままでいると汗をかき、身体の水分が奪われて身体が冷えてしまいます。
脱ぎ着しやすい服装で体温をコントロールしましょう。
☆子供や高齢者への声かけ
大人に比べて体温調節がうまくできない子供や高齢者は、脱水になりやすい趣向があり、脱水弱者ともいわれます。
本人が注意するのにも限界があるため、家族や周りの人たちが声をかけてあげましょう。
・まとめ
冬はなかなか脱水症に気づかない季節です。空気の乾燥とともに水分摂取不足となり、冬の脱水症「かくれ脱水」になりやすいのです。
喉が乾く前に水分補給をこまめにするなどして予防しましょう。
ウイルス感染の予防もありますし、室内の加湿も大切ですね。
もしウイルス感染してしまうと嘔吐や下痢、発熱で脱水症になりやすくなります。
感染対策もしつつ、冬のかくれ脱水もあわせて気をつけてみてくださいね。
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