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関節がポキポキ鳴るのはなぜ?
2022-09-29健康情報
関節がポキポキ鳴るのはなぜ?
こんにちは。LUXAS+横浜 新井です。
毎日のマッサージで指や手を使っているせいか、仕事が終わると腕がとても疲れます。
手のひらを反らしたり、腕を伸ばして疲れを取ろうとすると、関節がポキポキ鳴ります。
使い過ぎで関節が詰まっているのか、伸ばしてポキポキ鳴らすと気持ち良いですよね。
でもなぜポキポキと音が鳴るのでしょうか。
指をポキポキ鳴らすのがクセになっている人もいると思いますが、この音はどこから生まれているのでしょう。
それはまず関節の仕組みを知っておく必要があります。
関節では骨同士が直に合わさっているわけではありません。まぜなら摩擦により骨がすり減って粉状になってしまうからです。
それで骨はクッションのような関節軟骨でキャップがされているのです。それは粘度の高い、透明な「滑液」と呼ばれる粘液で常に潤っています。その液は「滑膜」という関節を包む場所から作られます。
関節は「関節包」という膜で包まれ、その内側=「関節腔」を「関節液」が満たしています。
「関節液」はヒアルロン酸などを含んだ粘性もある液体で、骨や軟骨を守り、関節がスムーズに動く役目を果たします。
ポキっという音はクラッキングともいい、この「関節液」に生じた気体の弾ける音だとされています。
クラッキングのメカニズム
・関節の曲げ伸ばしをそることで、関節腔の容積が増す。
・内圧の変化により関節液が気化し、気泡が発生。
・気泡が弾ける際にポキっという音が鳴る。
もともと関節内は外よりも圧力が低い(このことを陰圧といいます)ので、強く曲げる、あるいは引っ張ることで、関節腔内がより強い陰圧となり気泡が発生するのです。
一度鳴らした関節をすぐにまた鳴らすことができないのは、またガスが滑液に溶けるまでに数十分かかるからなのです。
しばらく関節を動かさずにいると、筋肉、腱、靭帯の張力によって関節腔は徐々に詰まって狭くなり、この部分の滑液量が減るので関節面の滑動性が低下します。
このような状態で関節を強制的に動かそうとすると、関節面の滑りが悪くなっているため詰まったような抵抗感として感じます。
この状態でさらに強い力で関節を動かそうとしたとき、狭くなった関節腔が瞬間的に離開する結果、関節腔内に強い陰圧が生じて関節液に溶け込んでいる気体が蒸散して気泡を形成します。
このとき発生するポキポキ音は狭くなった関節腔が離開する瞬間に発生することが判明しました。
狭くなった関節腔が瞬間的に離開してポキっと音が鳴ると同時に、関節腔が開大するため圧迫感から解放され気持ちいいと感じます。
関節がポキっと鳴る瞬間=気泡が弾ける瞬間は、関節内に大きなストレスがかかります。
そのストレスが軟骨や骨を傷つける可能性があります。
一度に受ける傷は小さいものであっても、繰り返されることで深刻な状態になりかねません。
特に首を自分で鳴らしている人。首は脊髄や大きな動脈、大切な神経が通っている重要な部分です。首を自分で鳴らして、悪い関節が動いているように感じていても、それは勘違いです。
自分で鳴らしても、悪い関節は動かず、その上下の正常な関節が動いて音が鳴っているだけです。
関節を鳴らすクセはできるだけやめる方向で努力するのが安心かと思います。
身体のコリ、痛みの原因になる関節の歪みは筋肉の疲労によって生まれます。
それを根本的に治さないと歪みは戻りません。
自分で骨をポキポキ鳴らす前に、筋肉を緩め、張りやコリをとりましょう。
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