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めまいには鍼(ハリ)が効く!
2021-11-01健康情報
加世田 KASEDA
目が回る、ふらつく、目の前が暗くなる、吐き気、頭痛を伴い立っていられない、など様々な症状があります。原因もまたさまざまで、ストレスや脳、神経の問題で発症することもあります。
あまりめまいを繰り返したり、強いめまいに襲われるようでしたら医療機関を受診しましょう。
私はマッサージの資格以外に鍼・灸の資格も保持して30年ほど、治療院をやっていました。その治療院の時には、多くの患者さんを治療して、不快な症状を改善してきました。
そんな 加世田が、「めまい」について説明していきます。
めまいの種類
回転性めまい
自分の身体、または回りが回転しているように感じる状態です。三半規管などの耳が原因で起こることが多い激しい回転性のめまいが特徴的なメニエール病と良性発作性頭位めまい症が代表的な疾患です。
メニエール病は内耳を満たしているリンパ液が増え過ぎて(水腫)むくみ、眩暈が起こります。難聴や耳鳴りを伴うことがあります。
良性発作性頭位めまい症は、内耳の前庭にある耳石が剥がれて、三半規管に入り込んでしまう病気です。
その他に前庭神経炎、椎骨脳底動脈循環不全症(首を動かすとめまいが起こる)、脳梗塞・脳出血・小脳や脳幹の血管が詰まる(脳梗塞)や破裂するとめまいが起こります。
浮動性めまい(動揺性)
ふらふら、フワフワしている感じの状態です。身体が宙に浮いた状態や船に乗って波に揺られている状態や雲の上を歩いているように感じることもあります。
耳の中の平衡器官が侵されたり、小脳に原因があって起こります。腰痛や顔面・手足のしびれやマヒなどを伴う場合、脳の病気が疑われるので、すぐに医療機関を受診してください。
回転性めまいが治まってきた後に浮動性めまいに変わってくることがあります。
中耳炎、聴神経腫瘍、脳幹・小脳梗塞、脊髄小脳変性症、脳腫瘍などが原因で起こります。
平衡感覚がつかめないといった症状で、激しいめまいが起こることはまれです。
立ちくらみ(クラっとするめまい)
起き上がった時に目の前が暗くなったり、意識が遠くなる状態で失神することもあります。
起立性調節障害といいこどもや血圧の低い人に多い症状です。
深刻な症状ではありませんが、血圧の高い人や動脈硬化症の人が急に血圧が下がると脳梗塞を起こす可能性があります。
高血圧・低血圧症、不整脈、低血糖症などが原因で起こります。
心因性のめまいは、ストレス、不安や心配事が続いて、自律神経のバランスが乱れて起こります。
頚椎性めまいは、首を動かすと発症するめまいです。
めまいは鍼治療で改善する
西洋医学では、まだめまいの特効薬はありません。それぞれの症状の対症療法的な処方がされています。
肩こりによる血液循環の悪さや首の筋肉や靭帯から伴うめまい、自律神経のアンバランスから発症するめまいなどは、お薬よりも鍼治療の方が効果的なことも多いのです。
その前に、めまいを発症させた日常生活(生活習慣)を見直しましょう。
〇充分な睡眠
〇規則正しい食生活
〇タバコ・お酒・コーヒーは控えめに
〇ストレスを溜めない
心のケアには↓
https://www.toho-massage.com/salon/yokohama/news_detail.php?mode=preview&id=2169
ストレスを溜めないために↓
https://www.toho-massage.com/salon/yokohama/news_detail.php?mode=preview&id=890
など、以上の生活改善をしていただきます。
めまいに効くツボ
頭痛、ほてり、冷え、吐き気やストレスからくる自治津神経の乱れなどの症状は東洋医学では、肝実症と観ます。ストレスなどで上気して気が下がらなくなってしまった状態です。また、加齢・過労・睡眠不足などから体調を崩した状態を腎虚症と観ます。肝の気と腎の気を正常な状態にすることによって、ストレスから身体を守り、腎を補うことに寄って、腎の司る耳への気血の流れを改善していきます。そのため、局所にこだわらず、全身の治療が必要です。疲労を緩和して、全身のバランスを整えることに寄って、自然治癒力が高まり、めまいを改善していきます。(肝と腎は西洋医学の内臓器とは少し違います)
頭: 百会(ひゃくえ) 頭の竅陰(あたまのきょういん) 和髎(わりょう) 耳門(じもん) 聴宮(ちょうきゅう) 聴会(ちょう え)
翳風(えいふう)
首: 天柱(てんちゅう) 風池(ふうち) 完骨(かんこつ)
背: 肩井(けんせい) 心兪(しんゆ) 肝兪(かんゆ) 腎愈(じんゆ)
腹: 中脘(ちゅうかん) 天枢(てんすう) 肓兪(こうゆ) 関元(かんげん)
脚: 足三里(あしさんり) 丘墟(きゅうきょ) 俠谿(きょうけい) 太衝(たいしょう) 復溜(ふくりゅう)
手: 手三里(てさんり) 合谷(ごうこく) 内関(ないかん) 外関(がいかん)
以上のツボを使い身体のバランスを整え、疲労を回復して全身(耳も)血液の流れを改善して健康な状態にして、めまいを改善していきます。
一回の鍼治療で上記のツボを全て使うことはありません。その時その時の身体の反応と症状で配穴していきます。
ただし、慢性化している場合、改善するまでに時間が必要になることもあります。あきらめずに治療を続けることをお勧めします。
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