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湿布の効果と使い分け方
2021-09-26健康情報
こんにちは、ラクサス+の柏です。
お客様から 湿布を貼ったほうがいいですか? と聞かれる事があります
湿布は
~痛い箇所に直接アプローチできる
~1度貼ると半日〜1日の間効果が続く
~内服薬と比べて胃腸障害を起こしにくい
といったメリットがあり使いやすく、重宝している方も多いのではないでしょうか
けれど実際に湿布を使う際にどの湿布を貼ればいいのか、迷う方も多くいるみたいですね
そこで今回は湿布を使い分けることができるように、湿布の種類や効果についてまとめてみました
〜目次〜
*湿布はなぜ痛みに効くのか
*温湿布と冷湿布の使い分け
*成分毎の特徴
〜〜湿布はなぜ痛みに効くの?〜〜
湿布には鎮痛効果のある成分が含まれており、成分が皮膚から吸収される事で痛みを抑える効果があります
湿布に含まれる成分が痛みの原因となる物質の生成を阻害することで痛みを鎮める仕組みです
湿布に使われる成分にはいくつか種類がありますが、主な成分は 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)に分類されているものになります
(痛み止めや頭痛薬でおなじみのイブプロフェンやロキソプロフェン、アスピリンなどもNSAIDsの一種)
湿布や塗り薬に含まれる成分の フェルビナク インドメタシン ジクロフェナク もNSAIDsです
ステロイドほど抗炎症作用は強くありませんが、副作用も少なく手軽に使えるので湿布の主成分として使用されています
〜〜温湿布と冷湿布の使い分け〜〜
温湿布と冷湿布どちらを使うか迷いませんか?
実は鎮痛効果に関していうと、温冷どちらを使用してもあまり変わらないそうです
温湿布
トウガラシ成分が含まれており、貼った箇所から成分が吸収される事で暖かく感じます
これはトウガラシ成分によって温かさを感じる神経が刺激されて起こる反応で
貼った場所を直接温めるのではなく、神経が反応して温かく感じた結果皮膚温が上昇すると言われています。
冷湿布
メントールやハッカといった成分が含まれており、貼った箇所から成分が吸収される事で冷たく感じます
温湿布と同じで冷たさを感じる神経が反応することで、冷たさを感じ皮膚温度が下がるそうです。
あくまでもトウガラシ成分やハッカ成分によって暖かく、または冷たく感じさせるという効果なので
実際に患部を温めたい場合はホットパック、冷やしたい場合にはアイスノンや氷嚢を使う方がオススメです
温めたり冷たくする効果はそこまで強く無いとはいえ、腫れて熱をもった場所にに温湿布を貼れば余計に熱く感じますし
温めると楽になるような慢性的な症状に対して冷湿布を用いても気持ちよさは感じられないと思います
基本的な考え方としては
・腫れや熱感があり冷やすと楽になるような急性症状には冷湿布
・温めて楽になるような慢性的な症状には温湿布
というように使い分けるといいですね
湿布は温めたり冷やしたりする目的で使うより、炎症やそれによって生じる痛みを抑える目的で使用した方が効果的です
〜〜湿布に含まれる成分の特徴〜〜
有効成分が効く!とか〇〇成分○%配合!という宣伝文句をよく見かけますよね
色々な成分を目にしますが、どの成分にどんな特徴があるかなんてわからないですよね
そこで今回はよく目にする成分3つの特徴をまとめてみました
・フェルビナク
皮膚への浸透性が良く、湿布役に用いられる成分としてよく使われています
痛みを抑えたり(鎮痛)炎症を鎮める(抗炎症)作用が強く、比較的安価に購入できます。
持続時間があまり長くないので、湿布として使う際には途中で張り替えの必要があり手間がかかってしまうのが難点です
年齢制限(15歳以上)を確認しましょう。
・インドメタシン
運動後に生じる筋肉痛や肩こりといった、一時的で激痛ではない痛みやコリなどによく用いられます。
フェルビナクと同様に薬効の持続時間が長くないため、途中で張り替える必要があります。
メリットとしてインドメタシン配合の湿布薬は11歳から使用できるものもあり
怪我をした時以外でも(普段使い用として)手軽に使用できます
・ジクロフェナク
ボルタレンの名前で売られている鎮痛薬の主成分が「ジクロフェナク」と呼ばれる成分です
今ではドラッグストアで普通に購入できますが、以前は市販されておらずお医者さんから処方される薬だったそうです
(飲み薬としてのボルタレンは今でも市販されておらず、お医者さんから処方してもらう事になります)
上にあげた3つの成分の中でも抗炎症・鎮痛作用といった効果が強く、その分使用量に上限があります
こちらも年齢制限(15歳以上)があるため、使用する際に確認しましょう。
消炎鎮痛作用の強さ順に並べると インドメタシン < フェルビナク < ジクロフェナク となります
使用する場合は、体質の他に年齢制限の有無や持続時間なども確認するようにしましょう
*解熱鎮痛薬の服用によって発作を起こすアスピリン喘息と呼ばれる症状があります
湿布薬に含まれているNSAIDsも喘息発作を引き起こすリスクがあるそうです
その内10%がこの発作を引き起こす体質と言われているので、喘息持ちの人は湿布薬を使用する前に確認が必要です
〜〜まとめ〜〜
湿布は筋肉痛や軽い痛みから、打撲や打ち身の際に生じる腫れや痛みなど幅広い症状に対応する便利な薬です
種類がいくつかあるので使用する際にそれぞれの特徴を覚えておくと上手に使い分けてられると思います
マッサージで筋肉をほぐしたり関節の動きを改善させつつ、自宅でできるケアの1つとして上手に使いましょう!
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