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ゴルフ肘には鍼(ハリ)が効く!
2021-08-06健康情報
加世田 KASEDA
ゴルフをしている貴方、肘の内側が痛くなったりしていませんか?
「ゴルフ肘」は、ゴルファーに多く発症するスポーツ障害です。
私はマッサージの資格以外に鍼・灸の資格も保持して30年ほど、治療院をやっていました。その治療院の時には、多くの腕や手のシビレや痛みの患者さんを治療して、不快な症状を改善してきました。
そんな 加世田が、 ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)について説明していきます。
ゴルフ肘ってなに?
ゴルフ肘とは、「上腕骨内側上顆炎(じょうわんこつないそくじょうかえん)」というスボーッ障害のひとつです。ゴルファーに多く見られる障害であることから、「ゴルフ肘」「ゴルフエルボー」と呼ばれています。
ゴルフのスイングやフォームから肘への負荷が掛かり、「回内筋(かいないきん)」や「手根屈筋(しゅこんくっきん)」などの筋肉の緊張や硬縮によって、肘の内側の「内側上顆」と呼ばれる骨の出っ張りが痛くなります。また、一度ゴルフ肘が発症して肘が痛くなると、スイング時の痛みだけでなく、腕の曲げ伸ばしや引っ張ったり、捻ったり、手を強く握った時にも痛みが発症するので日常生活に支障がでてきます。
この症状は上級者(上手なゴルファー)では起こりにくく、初級中級者のゴルファーに起こりやすいと言われています。
ゴルフ肘は何で起こるの?
「上腕骨」肩から肘にある大きな骨で肘の内側にある内側上顆部分には、手を握る、手首を内側に曲げるための筋肉が着いています。
下手なスイングやダフリ、手首や腕の使い過ぎから来る疲労の蓄積が、この腱の付着部の炎症をおこして、痛みが出てきます。これがゴルフ肘です。
○練習のし過ぎ
ゴルフスイングの動作はクラブを支える指・手首、肘を曲げ伸ばしするための腕の筋肉が多く使われます。
これらの筋肉はまとまって一つの腱となって「上腕骨内側上顆」に付着しているため、スイングの練習が過度にすぎれば、疲労が溜まって炎症を引き起こしてしまいます。
オーバーユースがゴルフ肘になる大きな原因になります。
○フォームの乱れ
ゴルフを始めたばかりの初心者や中級者の方に多く発症します。それは、スイングフォームの乱れにあります。
・クラブを握る手が力む
・手首でクラブを捏ねてしまうカラーブルー
・肘に力が入りすぎる
・手打ちになってしまう
・肘と脇が離れてスイングしてしまう
・ダフってしまうことが多い
など、このようなスイングフォームをしているとゴルフ肘になる原因になるので、しっかり改善しましょう。
○加齢による筋力の衰え
ゴルフ肘は骨の炎症ではなく、骨に付着している「腱(けん)」の炎症です。「腱」は筋肉と骨を繋げています。ゴルフ肘は、中高年にも多く発症しています。加齢とともに腱が衰えて発症しやすくなります。
スポーツ外傷の応急処置「RICE処置」
R・・・rest(安静)
I・・・Icing(冷却)
C・・・Compression(圧迫)
E・・・Elevation(挙上)
「スポーツ外傷」とは、スポーツ活動中、身体に一回の大きな力が加わることによっておこる「ケガ」です。一方、「スポーツ障害」とは繰り返しのスポーツ動作で身体の特定部位が酷使されることによっておこる「故障」です。「スポーツ障害」は別名「使い過ぎ症候群」と呼ばれます。
スポーツの現場で「ケガ」かおこったときに、病院や診療所にかかるまでの間、損傷部位の障害を最小限にとどめるために行う方法を「応急処置(RICE)」と言います。 緊急処置は、患部の出血や腫脹、疼痛を防ぐことを目的に患部を安静(Rest)にし、氷で冷却(Icing)し、弾性包帯やテーピングで圧迫(Compression)し、患肢を挙上(Elevation)が基本です。
RICEはこれらの頭文字をとったものであり、スポーツを始め、外傷の緊急処置の基本です。 RICE処置は、捻挫、肉離れ、等の四肢の「ケガ」に行います。
この応急処置を適切に行えば、早期にスポーツ復帰を果たすことが出来ます。しかし、応急処置をしなかったり、不適切な処置をおこなうと復帰まで時間がかかります。
意識消失・・・頭部頚部背部の損傷、大量の出血
ショック・・・足膝肘関節の脱臼
骨折を疑う著名な変形、痙攣発作
ゴルフ肘のセルフケア
ゴルフ肘の原因となる前腕の筋肉「回内筋」と「手根屈筋」などの筋肉を伸ばす。
右手の平を上に向けて、肘を曲げないように右腕をまっすぐ伸ばし、左指で右指を絡め指が地面に向くように手首を背屈(はいくつ)します。その時に前腕の内側が伸ばされているか、意識しながら無理しない程度に20秒~30秒伸ばします。1日何回やっても構いませんがゴルフのプレー前後はストレッチをした方が効果があります。その他にサポーターやテーピングなども効果があります。
ゴルフ肘にはハリが効く!
ゴルフ肘になる原因が「回内筋」や「手根屈筋」の緊張から上腕骨内側上顆の炎症で肘の内側に痛みが出てくるわけなので、上腕骨内側上顆周囲のツボ少海(しょうかい)・小海(しょうかい)で炎症を抑えながら、回内筋や手根屈筋を緩めるために、支正(しせい)孔最(こうさい)肘髎(ちゅうりょう)手三里(てさんり)などのツボを使い炎症と筋肉の緊張を和らげて痛みを改善していきます。
数日、安静にしていても痛みに変化がない時や、日常生活に支障をきたす痛みが続く時は、神経や靭帯も痛めている可能性があるので、なるべく早い段階で専門医に相談しましょう。
痛みが解消されたとしても原因となる身体の使い方を改善しなければ再発する可能性が高くなります。
そんな時、経歴30年以上の加世田が再発防止のポイントをアドバイスしますので、体の痛みで気になるところがありましたら、是非、お気軽にご相談ください。
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