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小学生・中学生に多い種子骨炎の原因と治し方
2021-07-22健康情報
工藤 KUDOU
こんにちはLUXAS+横浜元町中華街の工藤です。梅雨が明けたら一気に暑くなりましたね。コロナ感染予防対策として無観客でのオリンピックも始まりました。せっかく開催までこぎつけたので、アスリートのみなさんには、100%のパフォーマンスを期待します。結果、いい色のメダルが沢山もたらしてくれるんじゃないかと思っています。ちなみに、個人的な楽しみは、柔道73キロ級の大野 将平選手と男子サッカーの久保 建英選手、女子サッカーの岩淵 真奈選手です。まだまだ気になる選手や期待できる種目がたくさんあります。みんなで応援しましょう。
ガンバレ ニッポン!
そんなアスリートたちが度々悩まされものに、「種子骨炎」というものがあります。特に小学生や中学生くらいの年代でハードにトレーニングしている子に多く見られる症状です。今回は「種子骨炎」についてです。
<目次>
I. 種子骨炎とは
II. 種子骨炎の症状
III. 種子骨炎の原因
IV. 種子骨炎が治らない
Ⅰ. 種子骨炎とは
足裏にある親指の付け根付近には「種子骨」という骨が左右に2個付いています。その骨の周囲が何らかの原因で炎症をおこし痛むことを種子骨炎(拇趾付け根の痛み)といいます。
この種子骨の役割には主に2つあります。
腱に負担が掛からないように保護している
拇指の筋肉を効率的に使えるようにしている
Ⅱ. 種子骨炎の症状
種子骨周辺に炎症がおこったり、骨折したり、ひどい時には壊死してしまいます。その部分を指で押したり、拇趾を強制的に手で反らすと痛みがでます。
こうした症状が出てしまうと、痛みのせいで歩くことや、スポーツ動作などが困難になってしまうこともあります。
ランニングやサッカーなど、よく走るスポーツでみられ、小学生~中学生に多く発症します。
種子骨炎の原因
スポーツによる原因
サッカー、バスケット、バレー、陸上などのつま先をつく動作を繰り返す種目。また、剣道や空手など踏み込み動作が多い種目でよくみられる。
足の構造による原因
足のアーチが高い人はつま先付近に荷重がかかるため、種子骨周辺の負担が増え炎症がおきやすくなる。
靴の形状による原因
靴のサイズが合わず、必要以上に種子骨に負担がかかる場合。ハイヒールなどは種子骨への荷重が大きくなるため原因になりえます。また、靴のソールが薄くクッション性の低い靴も同じです。
Ⅳ. 種子骨炎が治らない
このようなお悩みが多いんです。ほとんどは慢性的な負担によるものです。ですので、痛みが強いうちは運動を一時休止し、足を安静にしましょう。
インソール
インソールは、すぐに負担を軽減させることにとても有用です。種子骨の炎症の場合は、土ふまずなどの種子骨部以外の部位で体重を支える免荷(下肢や関節に体重をかけないこと)をする必要があります。
また、インソールで拇趾の反りすぎを防ぐようにすることも有効です。それによって、種子骨が付いている筋の伸びすぎを防ぐことができます。
運動療法(ストレッチ)
種子骨炎にはストレッチは有効です。足首が硬いと種子骨に負担がかかってしまうため、ふくらはぎや足裏のストレッチは、種子骨への負担を減らしてくれます。
マッサージ
セルフでマッサージをする際は、足底の筋肉の固さをとってほしいので、「竹ふみ」がいいです。が、無い場合はスプレー缶を足底でゴロゴロしてみましょう。ゆるんでくると、ふくらはぎ(アキレス腱付近)が軽く感じられるでしょう。
また当院に来ていただければ、スタッフによるオールハンドのマッサージをいたします。再発防止のためにも足底の緊張を取り除いておくことは非常に大切です。
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