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テニス肘には、鍼(ハリ)が効く
2021-06-28健康情報
加世田 KASEDA
手を動かしたり、何かの作業をしている時に、肘の外側に痛みを感じてはいませんか?
それは、『テニス肘』「上腕骨外側上顆炎」(じょうわんこつがいそくじょうかえん)という肘の病気かもしれません。
テニス肘は、テニスプレイヤーに限らず、料理人・大工・主婦など手首をよく使う仕事が原因で発症することが多いのです。
私はマッサージの資格以外に鍼・灸の資格も保持して30年ほど、治療院をやっていました。その治療院の時には、多くの腕や手のシビレや痛みの患者さんを治療して、不快な症状を改善してきました。
そんな 加世田が、 テニス肘( 上腕骨外側上顆炎)について説明していきます。
テニス肘の症状は?
テニス肘は、通常、じっとしている(動かさない)時にはあまり痛みが無く、「手首を反らせる」「手首を内外にひねる」「指を伸ばす」というような手首を使った動作の時に肘の外側に痛みが起こるのが特徴です。
物を掴んで持ち上げる・ドアノブを回す・タオルを絞る・キーボードを打つなどの動作をした時に強い痛みを生じ、急に強い痛みが出たり、じわじわ痛みが強くなるなど、痛み方には個人差があります。
生活の中で、腕は、常に使っているため、なかなか安静を保つことが難しく、様子を見ているうちに症状が進行して、長引いてしまう事もありますので、早めの治療とケアが必要です。
テニス肘発症はどうなっているの?
肩から伸びている上腕骨(じょうわんこつ)下部外側にある出っ張った部分を上腕骨外側上顆(じょうわんこつがいそくじょうか)と言います。
この上腕骨外側上顆には手首を動かしたり、指を伸ばしたりする筋肉(短橈側手根伸筋・長橈側手根伸筋・総指伸筋など)が重なるように付いていて、その筋肉の一つである短橈側手根伸筋(たんとうそくしゅこうしんきん)という筋肉の付け根の腱に腕を酷使することで過度に負担がかかり、細かい亀裂や炎症がおきて痛みが起きたものを『テニス肘』と言います。
テニス肘の原因
〇腕を酷使するスポーツ
ラケットでボールを打つ時の衝撃が、手から肘へと伝わります。
テニスプレーヤーの発症が多いのは、ラケットを握る・振るの動作を何度も繰り返すことで、腱の付け根が炎症を起こしてしまうからです。
発症の多くは、使い過ぎがほとんどですが、初級、中級者はラケットの芯に当てることができないために発症する場合やラケットの素材やガットの硬さなど、衝撃の吸収性などが関係して発症する場合もあります。
バトミントン、ゴルフ、卓球など手を酷使するスポーツをする方にも多く見られます。
〇スポーツ以外に、運送業、料理人、大工などの手首をよく使う仕事が原因で発症する場合もあります。
日常的に腕に負担のかかる動作を繰り返すことで、肘に慢性的な疲労が溜まり、腱に炎症が起こります。
〇テニス肘は30~60歳に発症が多くなり、特に女性は筋力が弱いことや家事などで腕を使う動作が多いことで発症が多く見られます。
テニス肘の予防
テニス肘の予防は、手を使い過ぎない事が一番です。
肘周囲のストレッチやマッサージは効果的です。ストレッチは、肘を真っ直ぐに伸ばした状態で手首を掌側に曲げて数十秒伸ばします。一日何回か繰り返すことが大切です。その他にサポーターやアイシングも効果的ですが、慢性化したものは逆に温めた方が良いです。筋力アップも大切ですが、やりすぎると逆効果になるので気を付けて下さい。
テニス肘に効果的なツボ
肘の外側上顆の炎症を抑えるのが目的と短橈側手根伸筋の緊張を緩めるのが目的なので外側上顆にある肘髎(ちゅうりょう)を中心にその周囲と尺沢(しゃくたく)・曲池(きょくち)・手三里(てさんり)・温溜(おんる)などのツボを取りながら痛みの軽減をしていきます。肘の治療だけでなく肩首のコリもとりながら治療していくと効果が倍増します。
肘の痛みでお悩みの方。痛みが長く続いている方など肘の痛みでお悩みの方は、是非、ご相談くださいませ。
加世田
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