News最新情報
手のシビレ(薬指、小指)「肘部管症候群」にはハリが効く!
2021-04-10健康情報
加世田 KASEDA
最近、本を読んでいる時やスマホを使っている時に前腕の小指側や手の小指や薬指にシビレや違和感を感じていませんか?
進行により症状が異なりますが、初期は小指と環指の一部にシビレた感じが出て、症状が進行すると手の筋肉がやせてきたり、小指と環指の変形がおきて、麻痺していきます。そのような、状態を「肘部管症候群」(ちゅうぶかんしょうこうぐん)と言います
肘部管症候群とは、肘で尺骨神経に圧迫や牽引などが加わって、生じる神経の障害(小指と薬指のシビレ)をいいます。比較的、男性に多い疾患です。
私はマッサージの資格以外に鍼・灸の資格も保持して30年ほど、治療院をやっていました。その治療院の時には、多くの腕や手のシビレの患者さんを治療して、不快な症状を改善してきました。
そんな加世田が、肘部管症候群(手のシビレ 薬指、小指)について説明していきます。
肘から小指・薬指にかけてシビレる原因は?
尺骨神経は、肘部管のところで、骨の横を通り皮膚表面近くにあり、神経障害を受けやすいところにあります。
肘の内側で神経(尺骨神経)が慢性的に圧迫されたり牽引されることで発症します。
以下のような原因があります。
○神経を固定している靱帯やガングリオンなどの腫瘤による圧迫
○ 加齢に伴う肘の変形
○子供の時の骨折による肘の変形
○肘の使い過ぎ、野球や柔道などのスポーツ
○麻痺が進行すると手の筋肉がやせてきたり、小指と環指の変形がおきてきます。(かぎ爪指変形)
頸椎症、糖尿病、アルコール中毒、ビタミン欠乏症などにより、障害がおこりやすくなります。
どうやって判断するの?
・肘の内側を軽くたたくと小指と環指の一部にシビレ感がはしります。(ティネル様徴候)
・肘を曲げた状態で手首を内側に捻ると肘の内側に痛みが走ったり、小指、薬指にしびれがはしる。(尺骨神経伸張テスト)
・母指と人差し指で紙を挟もうとするとうまく力が入らないため母指が曲がってしまう。(フロマン徴候)
症状を改善するにはどうするの?
尺骨神経は、第7頸椎と第1胸椎、第1胸椎と第2胸椎の椎骨の間から神経が出てきます。
首や肩凝りの異常があると、神経症状が出やすくなります。そのため、首・肩を緩める鍼治療をしながら、肘部管症候群の鍼治療をしていきます。
肘部管症候群は、肘の関節にある少海(しょうかい)を中心に上腕三頭筋、尺側手根屈筋、浅・深指屈筋郄門(げきもん)大陵(だいりょう)内関(ないかん)労宮(ろうきゅう)やこれらに関連した筋肉後谿(こうけい)神門(しんもん)中渚(ちゅうしょ)や拮抗して働く筋肉の反応点、手三里(てさんり)合谷(ごうこく)に鍼治療をしていきます。
肘の関節に炎症が強く出ていなければ、ホカロンや蒸しタオルなどで、温めるのも効果があります。
特に、痺れがある場合、鍼の刺激には最新の注意が必要ですが、必ず改善していきます。是非、相談してください。
〇手のシビレには「手根管症候群手根管症候群」(母指・人差し指・中指・薬指のシビレ)もあります。
https://www.toho-massage.com/salon/yokohama/news_detail.php?id=1708 加世田
Commentsコメントコメントする
登録されているコメントはありません