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手のシビレ(親指、人差し指、中指、薬指)「手根管症候群」には鍼(ハリ)が効く!
2021-03-25健康情報
加世田 KASEDA
手(指)がシビレて思うように動かない!
朝、指先がシビレて目が覚める!
親指の付け根(拇指丘)が痩せて力が入らない!
などの辛い症状はありませんか?
その症状の原因は手根管に原因があるかもしれません。
手のシビレの3大原因として、脳血管障害・糖尿病・頚椎症(けいついしょう)が挙げられますが、これらとは別に、手根管が原因の手のシビレが増えています。
私はマッサージの資格以外に鍼・灸の資格も保持して30年ほど、治療院をやっていました。その治療院の時には、多くの腕や手のシビレの患者さんを治療して、不快な症状を改善してきました。
そんな加世田が、手根管症候群(手のシビレ)について説明していきます。
手根管って何?
手根管は手関節にある手根骨と横手根靭帯で囲まれた伸び縮みしないトンネルで、その中を一本の正中神経と指を動かす9本の腱が滑膜性の腱鞘を伴って走行しています。
私たちの手の指を動かすときには、指だけで動いているのではなく、腕の筋肉が硬くなることによって指の腱を引っ張って、手指の関節が曲がり、指が動くようになっています。
指に繋がる腱は、手首の中の狭いスペース(手根管)の中に正中神経と一緒に通っています。
なんでシビレるの?
色々な原因によって腕の筋肉が硬くなってしまうと、腱を引っ張りつづける状態になり、この状態が長く続くことによって、腱が太くなってしまったり、むくんでしまいます。
すると、太くなった腱は、この狭いスペースの中で正中神経を圧迫するようになり、痛みやシビレが現れるようになるのです。
つまり、手根管の中で神経圧迫を起こしているのは太くなった腱です。さらに、その腱が太くなってしまうのは、硬くなった筋肉が引っ張っているからです。
この硬くなった筋肉を柔らかくして、腱の緊張をなくせば、腱の太さは正常に戻って、神経圧迫がなくなるので、手根管症候群の手のシビレは改善されます。
原因
手根管症候群の手のシビレは突発性というものが多く、原因不明とされています。
妊娠・出産期や更年期の女性に多く発症するのが特徴です。
その他、糖尿病・甲状腺機能低下・痛風・関節リウマチ・骨折などのケガ、仕事やスポーツでの手の使い過ぎ、透析をしている人などに発症します。
突発性手根管症候群は、女性ホルモンの乱れによる滑膜性の腱鞘の浮腫が原因と考えられます。手根管の内圧が上がり、圧迫に弱い正中神経が扁平化して症状を呈すると考えられています。使い過ぎの腱鞘炎やケガによる浮腫なども同様に正中神経が圧迫されて手根管症候群を発症します。
診断
〇手首(手関節)を打鍵器などで叩くとシビレ(ティネルサイン)、痛みが指先に響きます。
〇手首を直角に曲げて手の甲を合わせて保持し、1分以内にシビレ、痛みが悪化するかどうかを見ます(誘発テスト)。
症状が悪化する場合はファレンテスト陽性といいます。
手根管症候群の手のシビレは鍼(ハリ)が効く!
前腕(肘より先)の筋肉が硬くなり指先へ向かう腱が腫れて正中神経を圧迫してシビレの症状が出ているので、前腕の筋肉の緊張と正中神経の興奮状態を鎮めるように配穴していきます。
大陵(だいりょう)と労宮(ろうきゅう)と内関(ないかん)で正中神経の緊張と興奮を鎮めて行きます。
手三里(てさんり)、曲池(きょくち)、郄門(げきもん)は腕の硬さを和らげて行きます。
拇指丘の萎縮には、合谷(ごうこく)や魚際(ぎょさい)などで回復させていきます。
上記以外に頚・肩周りのツボにも、補助的な鍼(ハリ)をします。
神経症状が出ている場合、あまり強い刺激にならないように細心の注意が必要ですが、必ず症状は改善していきます。
是非ご相談ください。
〇手のシビレには「肘部管症候群」尺骨神経(薬指・小指のシビレ)もあります。
https://www.toho-massage.com/salon/yokohama/news_detail.php?mode=preview&id=1747 加世田
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