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逆流性食道炎は鍼(ハリ)が効く!
2020-08-17健康情報
加世田 KASEDA
胃液などが食道に逆流して、胸やけや胸が締め付けられるような痛みが生じたり、酸っぱい液体が口まで上がってきてゲップがでるような症状、それは逆流性食道炎です。
私は、マッサージの資格以外に、鍼、灸の資格保持していて、30年程、治療院をやっていました。
その治療院の時には、多くの内臓疾患の方を治療して、症状の改善をしてきました!
その 加世田が解説していきます。
逆流性食道炎の原因はなに?
正常な状態では、食道と胃を分ける筋肉の境目が閉じることによって、胃液が逆流しないようになっています。
逆流性食道炎は、加齢・食べ過ぎ・飲みすぎ・喫煙・飲酒・肥満・便秘・姿勢の悪さや前屈位などの体位や、食後すぐに横になることなどによって、逆流性食道炎は起こりやすくなります。
食生活は、逆流性食道炎と深く関わっていて、炎症を悪化させる食べ物に高脂肪食をはじめ、アルコール、コーヒー、炭酸飲料、柑橘系ジュース、チョコレート、饅頭、香辛料などが挙げられます。脂肪分の多い食べ物は消化に負担がかかることから、胃と食道の境目の筋肉を弱めて胃液を逆流しやすくします。予防や治療的観点からはこれらの食べ物を控えることも重要です。喫煙も食道の圧力を低下させ、逆流性食道炎の悪化の原因になります。
東洋医学では体内に余分な水分があることを、水毒(すいどく)と言い、内臓が冷えてしまい、胃の中の余分な水分が胃液となって逆流して、食道粘膜を傷つけてしまいます。
ストレスが溜まると、気の流れが悪くなり、イライラや不安感が強くなり、食べ過ぎや飲みすぎで、胃酸が必要以上に分泌されて、胃の働きが悪くなり、胃液の逆流(胃気上逆)(いきじょうぎゃく)が起こりやすくなります。
胃の気が弱くなって食べた物が腸へ送ることができなくなると、逆流(胃気上逆)が起こり胸焼けやゲップなどの症状が出てきます。
逆流性食道炎はお医者では治せないの?
胃内視鏡検査では実際に食道の粘膜に傷がつき、びらん(ただれている)を形成しているかどうかがわかります。
逆流性食道炎の治療はお薬が主体で、治療に使用される内服薬は、胃酸の分泌を抑えたり、胃や食道の食べ物を送り出す運動を元気にさせるお薬や食道・胃の粘膜を守るお薬が処方されます。
食道の病気として、食道癌も増えています。逆流性食道炎の症状であるつかえ感や違和感などは、食道がんでも認められる症状です。
胸やけなどの症状がある方は治療前に胃カメラを受けた方が良いと思います。
お薬で胃潰瘍や胃がん、食道がんなどがあった場合でも症状が一時的には改善し、診断が遅くなる場合があります。
胃カメラを受けても、粘膜に炎症やただれがない場合もあります。これらは、女性や痩せ気味の神経質な人に多く見られます。
逆流性食道炎は鍼で治らないの?
東洋医学では、舌の状態などでも病気の判断に使います。「舌の苔が厚く汚れていると胃が悪い」といわれ、たとえば、舌質が血色淡くぼて~っとむくんで周りに歯の痕がついているような場合、食欲不振や胃腸の働きが弱くなっている可能性があります。
苔がベッタリ厚い場合は、胃に食物が停滞し胃もたれなどがあります。苔が黄色く乾き気味であれば胃熱状態で、胃痛が強ければ胃の粘膜が炎症して荒れていることが疑われます。
このような状態を判断しながら、次のようなツボを選んでいきます
○暴飲暴食によって起こる『食傷』(しょくしょう)や油を使った食品の過食や偏食によって起こる『胃熱』(いねつ)などには足三里(あしさんり)と内庭(ないてい)を使います。
○脾の気には、体内で水分と湿気を運搬する役目があり、停滞すると逆流性食道炎や胃腸の調子が崩れます。
逆流性食道炎や胃腸の働きを正常にするには、胃の気と脾の気を正常にしていきます。
湿気を除去する 巨闕(こけつ) 中脘 (ちゅうかん) 陰陵泉 (いんりょうせん) 豊隆 (ほうりゅう) 関元 (かんげん) 神闕 (しんけつ)
胃と脾の気を整える 膈兪(かくゆ) 肝兪 (かんゆ) 脾兪(ひゆ)
神闕はおへそのところになるので鍼(ハリ)とか指圧ではなくホカロンなどで温めます。
このようなツボを使って体の調整をしていきます。
これらのツボにはりをしていくことで、、胃に停滞した水分や湿気を徐々に解消して、本来持っている胃の働きに戻していきます。日に日に、胃の運搬が正常化していくことで、 胃気上逆・逆流性食道炎は、改善していきます。
薬を飲んでも治らない。薬を辞めたいがどうして良いのか分からない。
胃腸病で悩んでいる方は、是非 鍼治療を受けてみてください。貴方の辛い症状に応じて苦痛を取り除くと同時に体質改善していきます。私は逆流性食道炎は鍼治療が一番合っていると思います。
加世田
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