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もしかしたら『隠れ貧血』かも?
2020-07-23健康情報
最近、やる気が起きなかったり疲れやすくて悩んでいる人はいませんか?
色々試しているけれど改善されない人は、もしかしたら隠れ貧血かもしれません。
でも私、健康診断で貧血って言われた事ないですよ?
そんな方でも実は『貯蔵鉄』が不足している隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)の可能性があるんです!
『貯蔵鉄』とは肝臓や骨髄に蓄えられている鉄のことです。
一般的な血液検査で貧血を疑う場合には、赤血球やヘモグロビン(酸素を運ぶタンパク質)を調べます。
フェリチン(鉄を貯蔵するタンパク質)は検査の対象ではないので、ヘモグロビンが基準値内であれば貧血と診断される事はほぼありません。
なぜ、貯蔵鉄が不足する事で「やる気が出ない」や「疲れやすい」に繋がるのか・・・
まず主な鉄の役割は
・細胞に酸素を運ぶヘモグロビンを作る
・神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンを作る手助けをする
・肝臓の解毒酵素や抗酸化酵素を活性化する
・ブドウ糖からエネルギーを生み出す時に使われる
この中で最も大事なのは細胞に酸素を運ぶことです。
その為ヘモグロビン作りが優先されるので、鉄分が不足すると他の役割が果たせなくなり、不調が生じます。
例えば
ドーパミンが不足すると、やる気や幸福感の減少が起こります。
セロトニンが不足すると、心のバランスが崩れ、抑鬱状態になったり、睡眠障害が起こります。
メラトニンが不足すると、体内時計の調整ができなくなり不眠症になります。
こんなに重要な鉄ですが、実は吸収が悪いのです。
肉や魚に含まれる「ヘム鉄」は比較的吸収がされやすいと言われています。
鉄分と言われて想像されやすいほうれん草に含まれる「非ヘム鉄」は残念ながら吸収されにくいです。
吸収されにくい鉄ですから、1日に摂取した分で足りない分を貯蔵鉄で賄うのですが、その貯蔵鉄自体が不足していたらヘモグロビンを作るだけで精一杯となり、ドーパミンやセロトニンが不足して様々な不調が出てしまうのです。
改善方法は
・鉄剤を飲む
・鉄の多く含まれる肉・レバー・ほうれん草・小松菜などと一緒に鉄の吸収を助けるビタミンCを摂取する
本当に貧血かわからないから薬は飲みたくないなぁ。という方は、唐揚げにレモンをかけるなどして普段の食事から鉄の吸収を意識してみてください。
鉄は汗で排出されてしまう為、これからの季節は増えやすい隠れ貧血。
私は貧血じゃないから大丈夫!と思っていた人もでも、鉄分は不足しがちな栄養素です。
もしかして・・・と思われたら、意識して鉄を取り入れる事で身体の不調が改善されるかもしれません。
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