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ありがとう!愛すべき野球狂。野村克也 ~ムースと呼ばれた男~
2020-03-05スタッフブログ
工藤 KUDOU
元ヤクルトスワローズ監督の 野村 克也さん が急逝されました。2月11日午前2時ごろ、入浴中の虚血性心不全により救急搬送された
病院で帰らぬひととなりました。享年84歳。
以前、好きなプロ野球選手として、「スリータイムス トリプル クラウン」、「ミスター三冠王」こと 落合博満さん を紹介しました。
私が物心ついてから、自分の目で見たバットマンの中で、傑出した侍でした。プラス卓越した理論と言葉を持っているところもポイント高し、です。
そんな落合さんの記録を遥に凌ぐ結果を出していたのが、何をかくそう ”ノムさん” こと野村克也さんです。戦後初の「三冠王」獲得。
選手出場試合数歴代2位。通算本塁打数歴代2位。通算安打数歴代2位。通算犠飛数歴代1位。ベストナイン19回受賞で1位など、数え上げれば
キリがない程のタイトルホルダーなんです。しかも、守備負担の大きい捕手で、成し遂げているんだから、恐れ入ります。
当時でもプロ野球選手としては小柄な部類の175㎝の身長で、並みいる好投手たちから、豪快にホームランをかっ飛ばしていました。
経験、研究、リサーチなどなど様々なことを試行錯誤し、それらをデータ化し、頭の中を整理しクリアにすることにより、フィジカルのハンデを補っていました。
自らのポテンシャルを最大限に発揮し、比類なき好成績をおさめる。
Thinking Baseball まさに [野球は頭のスポーツ」という言葉を体現されていました。
もちろんプレーヤーとしても超一流でしたが、指導者になられてからも超一流でした。実際に私が知って、活躍を目にしたのは
ヤクルトの監督になられてからです。まー、その当時から記者さん相手にボソボソとよくボヤいていましたね。私は ”面白いおっさん” だな
と思っていました。今思えば、理想が非常に高いがゆえにボヤく。頭を目一杯使って、最良の選択を導こうとするため、選手との意識のギャップ
が大きく、嘆き、ボヤく。おっさんが真剣にボヤく。しかも理論に裏打ちされた極上のボヤき。そりゃー面白いですよね。しかも、
ファンサービスまでも意識している。まさにプロフェッショナル!
その後、数球団の監督を歴任。しかもアマチュアのシダックスの監督までされました。 ”あーこの人は、本当に野球が好きなんだなと””。
好きな事を仕事にでき、それに全身全霊のめり込む。幸せな人だなーと思います。 おそらく、その姿勢が数多くの人に伝わり愛されたん
だと思います。
ノムさんの言葉を借りれば、 「お金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」 だそうです。だとすれば、ノムさんは超一流
ですね。財も名も成し、数多くの有能な教え子を育て上げ、今なお活躍されてます。
これから、野村語録を聞けないと思うと只々残念です。でもノムさんの残してくれた野球界からは、次々とスターが現れ素敵な夢をみせてくれるので、寂しくはないです。
今年も球春到来、オリンピックでの活躍、金メダル獲得etc.... 楽しみです。ノムさんも沙知代夫人と楽しみにされているでしょう!
南無三
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