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和服から洋服へ★(なんば歩き)から(ねじり歩き)へ
2022-03-09PR
高松
和服から洋服へ
女優の卵さんを、施術いたしました。
笑うと目元が優しくなる、大和撫子さんです。
『本日は、どんな御様子ですか?お辛い所は?』
『えーと......特には?』
『え?』
『......しいてあげるなら、首肩のコリですかね......ワタシ、猫背で姿勢悪いんで』
と言われますが、拝見出来る所見としても、ごく一般的な『普通』のスマホネックかと。
『あの〜。ワタシ今度、舞台で戦国の(武家)お姫様役を演じるんです。でも......』
『おめでとうございます♪......でも、どうされましたか?』
『この舞台の練習で初めて、『和服』を着たんです』
『あ〜。和服と洋服では『所作(しょさ)』も、違いすぎますからね』
『そうなんです(´;ω;`)。
で、普段から着付されてる(極妻感満載*注)先輩女優さんに、
着付と所作を指導して頂いて来たんですが......
舞台上で、背筋を伸ばし続けるのがキツくて。
(お姫様が、小走りする)って言うのも、ピンと来なくて......』
『なるほど;着慣れない和服に所作に、お姫様の『気品』も演じなけれならないと......』
『(ラスボス感満載*注)先輩女優さんだけでなく、
演出家さんからも『お姫様の所作』へのダメ出しが......』
(*注・高松が、盛っています。私が、盛ったのです)
全身の立ち姿を確認させて頂けば、下半身も弱くて、
腰がやや『へっぴり腰』に引けておられます。
スマホネック姿勢のまま、全身の筋骨関節が固まってマスね〜
背筋伸ばしたくとも、関節可動域が全ての関節で小さくなってますから。
コレでは、どう頑張っても背筋伸ばせません。
目の前の大和撫子さんも普通の現代人として、スマホやPCを操作されてます。
猫背が当たり前だったのに、急に背筋を伸ばして、和装の所作なんて。
現代の日常生活ではどなたも、モデルさんの様に『姿勢を整え、ランウェイを颯爽と歩く』訓練はされていません。
ましてや、和装の所作なんて。
『うけたまわりました。即席ですが、背筋を伸ばしましょう(๑•̀ㅂ•́)و✧』
『お願いします!実は、今日演じるんです(´TωT`)』
『Σ('◉言◉’)えっ!?、今日?』
『はい。この後舞台に立ちます。でも、どこのマッサージも、10時からしか始まら無くて......口コミ多いこちらに予約しました』
『そ、そうですか......』
(おーまいがっ!)
......モロモロな雑念を振り切って、ベストを尽くします!
マズは下半身の『へっぴり腰』を、整えます。
最初に攻め......いえ、緩めるポイントは(足裏・ハムストリング・股関節周囲)です。
『始めますね』
ぐいぐい
『あたたたた!』
大和撫子らしからぬ声が、どこからか上がりますが......
申し訳ございません。
時間がありません。
それに、あらゆる筋肉と関節が硬いですね。
ぐいぐい ぐいぐい
『うぃいいい!』『ひいいいい!』
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ぷしゅー
おや?大和撫子さんが、グッたりされています。
しかし次です。
パキパキ ペキペキ バキッ
『ひゃぁ!』『うわっ!』『ひっ!』
腰→背部→大椎(首の付根)を、次々と整体してゆきます。
『はぁ〜。ビックリしたぁ』
『どうぞ、立ち上がって見てください♪』
『アレぇ?スっと背筋伸ばせる!エッ?身体が軽〜い♪』
『骨や関節には、問題ありません。が、スマホネック姿勢のまま、
全身の関節や筋肉が固まってました。現在は本来の可動域に戻しました』
『ありがとうございます♪♪これで姿勢よく『所作』出来そうです〜♪』
『お疲れ様です♪でも、ゆるめただけですから、舞台も無理しないで下さいね』
『はい〜。頑張ります〜』
微妙に会話が食い違っている感もありますが、御満足いただけて、幸いです。
さて、大和撫子さんとの施術中に
『和服での所作・走り方』の話になりました。
現在の我々の歩き方は、男女変わらず、
右足が前の時は、左腕が前
左足が前に時は、右手が前
を、交互に振って、身体を腰でネジって
大股で歩きます。
この反対側の手と足を連動する歩き方は
『ねじり歩き』
と言って、洋服が一般化する明治に入ってからですね。
現代は、インナー下着も普及してますし
どんなに暴れても、大股びらきしても
大事な部分は、ポロリしません。
たとえば、和風旅館に宿泊し
浴衣で就寝されたことは?
朝、起床されたら、帯だけ締めて半裸では?
浴衣で、短パンTシャツのつもりでくつろいだら......
気が付けば、襟や裾はめくれて、
上下の下着もあらわに......
そう
和服着て『ねじり歩き・動き』をしてしまいますと
速攻で襟や裾が乱れて、上下の下着全開になってしまいます。
そこで江戸時代、
まぁ、明治の文明開化で、洋服が普及するまでですが。
男女共に「アキラ100%」さんの様に、真っ裸状態から
下着は、襦袢や腰巻等を「身体に巻く」だけです。
なので
現在人の「ねじり歩き」は、❌不可です。
油断すれば即、襟や裾からポロリです。
庶民はともかく、武家の娘でしたら、
襟や裾が乱れて、何かポロリしちゃったら
『恥を注がん!』と、自らを懐剣で......
と言う事で、まず走れません。
小さい歩幅で、両手は襟や裾を押さえながら
楚々と、歩きます。
男勝りな方は、袴を履かれました。
なので、明治の文明開化位までは
いわゆる「なんば歩き」でした。
https://tokuhain.chuo-kanko.or.jp/detail.php?id=1709
両手は腰周囲に当て、身体に密着させて動かしません。
振りません。
右足を前に出せば、右肩を前に出します。
左足を前に出せば、左肩を前に出します。
そう。
一切身体を、ねじりません。
なので襟や裾は、ほとんど崩れません。
武士も、腰に重い刀を挿してますから、
左手は刀に添えて、右手も帯に当てて、
上半身は一切ねじらずに駆けます。
剣道経験者として、なんば歩きは聞いていました。
そこから、武士の日常が気になり......
藤沢周平好きの『剣豪オタク』として
武家のお姫様の『所作』を、アドバイスさせて頂きました。
『当時は、下着無いですからね。楚々と歩かないと、ポロリしちゃうんですよ』
『なるほど。和服の歩き方の「理由」がわかりました』
......参考になったのでしょうか?
わたしのオタク知識がお役に立ったら、幸いです。
みなさま、ご来店を心よりお待ちしております!
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