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筋肉痛の時間差は年齢に関係ない⁈
2024-07-15健康情報
大田 OTA
皆さんも1度は経験したことがあるのでは⁉
筋肉痛は誰にでも起こります。
運動した当日は何ともなくても、なぜか痛みが遅れて襲ってきます。しかも、そのタイミングには個人差があります。
その原因は年齢ではないようです。では、筋肉痛の時間差の正体は一体何でしょうか?
まずは、筋肉痛のメカニズムから説明します。
久しぶりのハイキングやスポーツを行ってへとへとになっている人々の筋肉の中では何が起きているのでしょうか?
まず、慣れない運動で筋線維(筋肉の繊維)に微小な損傷が生じます。そうすると、毛細血管から白血球やタンパク質などが損傷した場所を修復しようと集まってきます。
この修復作業は、一度壊れた部分を再構築する、家の建て替え作業のようなものです。その過程で痛みを引き起こす「刺激物質」が生成されます。これが後に筋肉痛となりますが、この時点ではまだ痛みは感じられません。
なぜなら、筋線維には痛覚を感知する神経が存在しないからです。
刺激物質(痛みの原因)が筋肉内に存在する限り、筋肉痛は発生しません。私たちの体は刺激物質を筋肉の外へと移動させ、そこで神経に触れて初めて痛みを感じるようになります。
これが筋肉痛です。
時間差の仕組みは、刺激物質が痛覚神経に到達するまでのタイムラグにあります。それは、普段から運動を続けている人に比べて運動量が少ない人が筋肉の修復作業の範囲が広がり、作業が長引くため刺激物質が多く生成されることによります。
身体が慣れていないため作業の進行が遅く、刺激物質が痛覚神経に届くまでの時間も遅れます。その結果、筋肉痛が長引き、ピークの痛みも遅れることになります。
したがって、筋肉痛の時間差は年齢とは無関係であると言えます。
筋肉痛の予防としては、以下のポイントがあります。
適切なウォームアップとクールダウン
運動前には軽いストレッチやウォーミングアップを行い、運動後にはクールダウンを行うことで筋肉の疲労を軽減します。
適度な運動量
初めての運動や久しぶりの運動は少しずつ始め、徐々に負荷を増やしていくことで筋肉への負担を軽減します。
水分補給と栄養摂取
運動中は適切に水分補給を行い、タンパク質やビタミンを含む栄養バランスの良い食事を心がけることが大切です。
十分な休息
運動後は十分な休息をとり、筋肉の修復と回復を促進します。
ストレッチとマッサージ
筋肉を柔軟に保つために定期的にストレッチを行い、筋肉のこわばりを緩和するためにマッサージを受けることも効果的です。
これらの対策を意識することで、筋肉痛を軽減し、より快適なスポーツ、運動を楽しむことができると思います。
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