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ツボ治療のルーツ⁉アイスマン
2019-12-02スタッフブログ
小杉 KOSUGI
アイスマンは1991年、ヨーロッパアルプスの標高3000m以上の氷河で発見された5300年前の男性の冷凍ミイラで、我々に多数の情報と発見をもたらしました。
その一例がアイスマンの腰や足など15ヶ所に残されたタトゥーです。
専門家の研究によると、その位置は現在使われている腰痛治療のツボの位置とほぼ一致し、さらにタトゥーに残る炭素系の顔料は、お灸のように草を皮膚の上で燃やし、現在のツボ治療に近い治療が行なわれていたことを示しているというのです。
実際、アイスマンの腰椎にはすべり症が確認されており、仙腸関節、股関節、膝関節の状況から坐骨神経痛があったと考えられています。アイスマンのタトゥーが治療ポイントを示すものであるならば、中国で約2000年前に始まったとされてきたツボ治療の歴史をさらに3000年もさかのぼり、中国、アジアではなくヨーロッパで行なわれていたということになるのです。
何れにせよ、今後アイスマンがもたらす情報は、歴史的疑問を解明し、時に現在の定説を覆すものになるでしょう。
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