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湿気の次は、乾燥という大敵
2023-12-26スタッフブログ
上山 KAMIYAMA
長~い夏を経て、20度台と10度台と行ったり来たりする今月までの異常気象が本領発揮している最近、巷ではコロナでもインフルエンザでもなくただ普通に風邪、といって結構な咳風邪熱風邪が流行ったりしていますが、皆様お元気で過ごされていますでしょうか。
寒暖差が激しい上にこの時期特有の乾燥、以前自分がブログを担当した際は6月の湿気について述べましたが、今回は真逆、乾燥についてお話ししたいと思います。
少しおさらいですが、経穴や五行を始め東洋医学という考え方があります。これは体にまつわる様々なことに陰陽(☯️)という大きく二分する考え方があり、例えば皮膚など体の体表部を陽とした場合、内臓など体の内部は陰となります。以前湿気の多い時期に起こりやすい体調不良を「湿邪」という言葉で説明しましたが、今回はその逆「燥邪」という疾病の原因を六淫という六つに分類した中の一つについてお話しします。
「湿邪」は胃腸に悪影響をもたらしやすいと言われますが今回の「燥邪」は肺次いで大腸に悪影響が出やすくなります。乾燥した時に咳き込みやすいので肺に悪さをされているのは想像しやすいかと。
まず、体において肺は呼吸という形で外部から気のエネルギーを作り出しそれを全身に巡らせ、また体内の血液や排泄などにも関わっていきます。そして「燥邪」は鼻や口から乾燥した空気を取り込みすぎると肺を弱らせ、外部からの取り入れた気のエネルギーを作り出せなくなり、全身に巡る力となる呼吸器系や免疫力の低下にも繋がっていきます。
症状としては口や喉など粘膜の乾燥による空咳や鼻詰まり、肌など表面の乾燥ではひび割れや痒み目の充血、肌のハリを失うなどといったことを引き起こします。前述した大腸においては体内の水分不足から全身のエネルギー生成や免疫力を作る臓器への供給が不足しがちになり、倦怠感や免疫力の低下を起こします。
しっかりと乾燥対策を行わないと肺を中心に全身が潤いをなくし弱り、目のくまが消えにくくなったり疲れたような見た目になってしまいます。
さてそこでいつものごとく食から改善する乾燥対策。
医食の面では体の補水の働きを助けるものとして「潤肺」と呼ばれるものがあり、ここでは白い食べ物がいいなんて言われていますが、現代の食事で当てはめるとナッツ類や根菜(蓮根やくわい)、大豆食品があげられます。大腸への効果としてヨーグルトやキノコ類もあげられます。ナッツはそのままでいいですが、根菜やキノコ、そこに豆腐といえば今の時期なら鍋がベストかと。理由は自分が好きというのが一番ですが、締めはうどん派ですが、それはさておき。他にも野菜や肉など栄養成分を増やしやすく、またそこにつけダレまたは調味料としてポン酢といった酸味、キムチなど辛味、ゴマだれなどさらに栄養を整えやすくすることができます。
まだこれから寒さも増していくはず、ですが異常気象のため、どんな天候になるか読みにくいです。そんな時には朝昼晩のリズムを大切に、睡眠食事、運動など体の内外を整え、免疫力を高め、乗り切っていきましょう。
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