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「腰を回す」=胸椎の回旋
2020-03-08スタッフブログ
当店のお客様にはゴルフがお好きな方が多いので、ゴルフのパフォーマンスUPに繋がるお話をさせて頂きます。
ゴルフや野球のスイング、さらには格闘技のパンチや蹴り技においても、インパクトの瞬間に「腰から回して打って!」とか「腰を入れて蹴れ!」といった言われ方をする事があると思います。肩や腕だけ、あるいは脚だけでなく、体幹から動作する事を意識づける為の表現として、分かりやすいと思います。
ですが、実は背骨(脊柱)を構成する椎骨の中でも、腰の部分(腰椎)は、回旋の可動域が一番小さいのです。右の図は、脊柱を成す椎骨の回旋可能な角度を示しています。頚(頸椎)や背中(胸椎)の可動域と比べると、(腰)腰椎は左右にたったの5~15度しか回らない。腰はもともと構造上、回旋がとても苦手なパーツなんです。
いわゆる「腰を回す」動作の時に実際に回旋するのは、胸椎(と股関節)なんです。スイングの際にはボール(打点)を直視しますから、首(頸椎)はほぼ固定されますよね。頚椎を動かさず、しかも胸椎の可動域が十分でない状態でスイングをしようとすると、元々回旋が不得意な腰椎を無理やり回そうとする代償動作が生じてしまい、腰痛の原因となる例も多いようです。
胸椎が柔らかく可動域が大きければ、身体全体の捻転力(捩じれから戻ろうとする作用)がおのずと大きくなり、楽に遠くまで打てるようになります。(最後まで深く振りぬいてスピードを出す為には、回旋のみならず伸展の可動域も重要なのですが、ここでは割愛します)。
というわけで、胸椎を回り易くする体操をご紹介します。
横向きに寝て、上側の脚の膝を、下側にある手で軽く抑え、骨盤を安定させます。上側の腕は目の前にまっすぐ伸ばしておきましょう。
息を吐きながら胸を開いていき、腕をまっすぐ伸ばしたまま、真後ろの床に触るイメージで伸ばしていきます。視線は指先を追うようにして下さい。手が床まで届かなくても大丈夫です。骨盤を動かさず、胸椎が一つ一つがねじれ、動いていくイメージを持って伸ばしていくことの方が重要です。数回、呼吸とともに繰り返したら、反対側も同様に行ってくださいね。頚肩~背中がスッキリすると思います。
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