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応急処置“RICE”のおはなし
2020-03-04スタッフブログ
スポーツや作業中、打ち身!捻った!肉離れ!などなど、どなたも経験がおありと思います。このような外傷は、受傷後なるべく早い段階で、RICEという応急処置をしておくと、腫れ・痛みが最小限に抑えられ、回復が早まるのをご存知でしょうか。
RICEとは…
R:Rest(安静)/I:Ice(冷却)/C:Compression(圧迫)/E:Elevation(挙上)
…という4つの処置をまとめた言葉です。
「Rest:安静」は、受傷した箇所をなるべく動かさず、安静にさせる事。捻挫や骨折ではとくに重要で、無理に動かすと神経や血管の損傷もありえます。立てない・歩けない・変形がある・痛みが増してくるといった状況では特に、副木・包帯・三角巾などで安定させ、整形外科へ直行してください。
「Ice:冷却」はいわゆるアイシングです。患部への血流(内出血)を抑え、鎮痛効果も期待できます。
氷に水を混ぜた氷嚢を当てて冷やすのがベストですが、手近なビニール袋でも十分です。
保冷剤も溶けやすい物なら良いのですが、氷点下まで冷える物は特に凍傷になりますので、表示を良く確認しましょう。
氷点下まで冷えないものでも肌に直接は当てず、タオルか包帯などを挟んで、長時間当てたままにしないよう、気を付けて下さい。
なお、冷湿布や冷えピタは冷感があるだけで、アイシング効果は全くないのでご注意ください。
「Compression:圧迫」は包帯やテープなどで受傷箇所を圧迫する事。特に打撲は、可能であれば、受傷した筋肉を引き延ばした状態にし、広めに圧迫・冷却を行うと、回復がとても早まります。コンタクトスポーツではよくある、太腿前面~外側の打撲の場合の処置画像を左に貼ります。
伸縮性のある包帯は圧迫しやすく、締め具合を調節しやすいのでお勧めです。とはいえRICE処置は、早く行うほど有効ですので、手近にあるタオル・サポーター・サランラップなど、安全に使えそうなものなら、何でもよいと思います。
「Elevation:挙上」受傷箇所を出来れば心臓よりも高い場所に挙げておくこと。
内出血や腫脹は筋肉が多い箇所ほど吸収されやすく、身体の末端に広がるほど吸収されにくく回復が遅くなります。
特に腰から下は、通常時でも重力の影響で静脈血・リンパが戻りにくい傾向が有ります。挙上することで、内出血が心臓から遠くに広がるのを抑え、回収されやすいようサポート出来ます
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