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筋肉のつり・こむらがえり
2019-10-09スタッフブログ
就寝中やスポーツ時、筋肉が急に硬直し、痛くて動けなくなってしまった経験、皆さんも一度はあるのではないでしょうか。
「こむらがえり」の「こむら」は、
ふくらはぎを示す古い言葉です。
そういった言葉があるだけに、
一番つりやすいのはふくらはぎです。
ふくらはぎがつってしまったら、
つま先を手でつかんで身体側にゆっくりと引き、
アキレス腱を伸ばしてください。
タオルをつまさきに引っかけてタオルで引いたり、足裏を壁に押し付けるようにしても、
楽に伸ばせます。どんな伸ばし方にしても、
慌てず「ゆっくりと」が大切です。
急激に引き伸ばすと、筋繊維が傷ついて痛みが
残ることがありますので気を付けてください。
筋肉がつるのはもちろんふくらはぎだけ
ではありません。
この「つる」という現象、
なぜ起こるのでしょう?
筋肉は、その損傷を防ぐため、
過度な伸長・収縮を防ぐ仕組みがあります。
筋繊維の中には筋肉が伸ばされた時、
伸び過ぎて断裂しないよう、縮め!という
指令を出す『筋紡錘』というセンサーがあります。
一方、腱の方には、筋肉の収縮(=腱の伸展)を
感知し、縮みすぎないよう弛め!と指令を出す
『腱紡錘』というセンサーがあります。
筋紡錘・腱紡錘が常時、相互に働くことで、
全身の筋肉のバランスが保たれます。
「つる」とは、腱紡錘の働きが鈍り、
筋肉の縮み過ぎを感知しにくくなって、
筋肉が異常な収縮を続けてしまう状態を指します。
ではなぜ、腱紡錘の働きが鈍ってしまうのか?
最も多くの場合に当てはまるのが、水分不足と
電解質異常です。
電解質とは水に溶けると電気を通す物質で、
体液中で神経が電気信号をやり取りするのに
必要とするものです。
ことに不足しがちと言われているのが
マグネシウムです。
わかめやナッツ、するめや納豆などマグネシウムを多く含む食品を積極的に摂りましょう。
水分補給は普通の水でもよいのですが、
運動時は電解質を効率よく吸収できる
スポーツドリンクを使うのも良いでしょう。
自作する場合は、水1ℓに塩2グラム、
砂糖30~60グラムを好みで溶かしましょう。
クエン酸を含むレモン汁や梅酢を加えると
マグネシウムの吸収が促進されます。
また、年齢を重ねて筋肉量が低下したり運動不足が続くと、筋紡錘・腱紡錘はセンサーとして鈍ってきてしまいます。
一番有効な予防策はストレッチです。
負荷の大きい筋トレやエクササイズをする必要はありません。
筋肉を動かし、収縮・伸展を繰り返させれば
十分なセルフケアになります。
ラジオ体操や簡単なヨガなど、
自分の好きな方法を探してみてください。
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