冬になると、さっき行ったばかりなのにまたトイレに行きたくなる……というのは、実は体の正常な反応です。
主な理由は、大きく分けて3つあります。

1. 汗をかかなくなる
夏場は暑いため、体内の水分は「汗」として積極的に外へ排出されます。しかし、冬は汗をほとんどかきません。行き場を失った水分を処理するために、体が尿として排出しようとするため、回数が増えるのです。

2. 「冷え」による血管の収縮
体が寒さを感じると、体温を逃がさないように血管がギュッと縮まります。

・血管が縮まると、血液の流れが中心部に集まり、血圧が上がります。

・体は「血圧が上がりすぎた！水分を減らして調整しよう」と判断し、腎臓に尿を作るようサインを出します。 これを専門用語で「寒冷利尿」と呼びます。

3. 膀胱（ぼうこう）が敏感になる
寒さそのものが刺激となり、膀胱が勝手に収縮しやすくなります。普段ならもっと溜められる量であっても、寒さで膀胱が縮んでしまうため、「もういっぱいだ」と脳が勘違いして尿意を感じてしまうのです。

対策のアドバイス
下半身を温める: 特に「腹巻き」や「厚手の靴下」で腰回りや足を温めると、膀胱の過剰な動きを抑えられます。

カフェインを控える: コーヒーや紅茶、緑茶に含まれるカフェインには強い利尿作用があるため、外出前は白湯などに変えるのがおすすめです。