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猫の骨 人の骨
2024-06-24スタッフブログ
池田 IKEDA
猫は種類で若干の差はありますが、約240種類の骨を持っています。ヒトの体を構成する骨はおよそ200個ですので、その分可動域も多く、より柔軟な体勢になれるのです。肋骨は左右ともに13本ずつで、猫は人間よりも1本ずつ多く、腰椎は人間よりも2本多く持っているために、脊柱を柔軟に動かすことが可能です。また、骨をつなぐ靭帯も柔軟性に富んでいるため、関節をすべて伸ばすと普段の2~3割長くなります。
ヒトの骨格との大きな違いは鎖骨と肩甲骨、つまり肩の部分です。猫は顔さえ通れば全身が通り抜けられるような柔軟な身体を持っていますが、これを可能にしているのが鎖骨と肩甲骨なのです。猫の鎖骨は非常に小さく退化し、ヒトと違って肩の関節に繋がっていないため、柔らかな関節によりしなやかに身体を動かすことができます。また、猫の肩甲骨は首の後ろ側にあるので、足の動きに従って自由に動かすことができます。
一方人の骨ですが、骨には大きく分けて4つの役割があります。人体を支えて運動機能を発揮する「構造」としての役割のほか、内臓などを守る「防護服」の役割、カルシウムを蓄えておく「貯蔵庫」の役割、血液を作る骨髄を中に入れて守っている「工場の建物」としての役割です。
骨はカルシウムとたんぱく質の一種であるコラーゲンからできています。コラーゲンが土台となり骨にしなやかさを与え、カルシウムなどのミネラルがコラーゲンに付着することで骨に強度を与えています。骨を強くするには、適度な運動と、バランスの取れた食事に伴うカルシウムとビタミンDなどの摂取が必要です。また日光を浴びると、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDが皮膚で作られ骨を丈夫にします。骨粗鬆症などの病気を予防するには、骨の主な材料となるカルシウムを摂ることが大切です。カルシウムは腸で吸収されにくいので、吸収率の高い乳製品や小魚、大豆製品で摂取するとよいでしょう。また、カルシウムの吸収率を高めるビタミンDや骨の形成を促すはたらきがあるビタミンKもしっかり摂りましょう。
・カルシウム
乳製品、小魚、大豆製品、野菜など
・ビタミンD
サケ、サンマ、ウナギ、きくらげ、干ししいたけなど
・ビタミンK
発酵食品 (納豆やキムチなど)、ほうれん草、小松菜など
骨を強くするためにできることは、普段の生活の中にもたくさんあります。骨は重力に逆らう「縦方向の刺激(負荷)を与えることで、骨密度が高まります。例えば、エスカレーターやエレベーターに頼らず階段を使うこともその一つです。「ベタ足」を意識して上り下りすると、かかとから足裏全体で自分の体重を支える動きになり、負荷がかかって骨に良い刺激を与えることができます。
また、電車の中などでも座っているより立っている時の方が骨に負荷がかかります。背筋を伸ばして姿勢よく立って乗ったり、椅子に座るときは骨盤が立つように浅く腰掛け、おへそから下に少し力を入れ、足裏をしっかりと床につけましょう。正しい位置に骨があるだけで、骨の質を変えていくことができるのです。
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